新人職員研修

専任教育担当制度やチューター制度を設け、段階的かつ着実な成長を促す研修を実施しています。

新入職員に対する教育

新入職員は入庫後の2年間で、段階的かつ着実に自律的な判断能力を備えた公庫職員に成長してもらえるよう、時間をかけて知識・スキルを習得する態勢を整備しています。近年、即戦力の人材を“促成栽培”する企業も少なくありませんが、公庫ではじっくりと腰を据えて基本を身に付けてもらい、応用力を備えた、たくましい職員の養成を目指しています。

■入庫1年目
入庫後、複数の支店に分かれ、長期にわたって専任教育担当者が所定のカリキュラムに則った新人教育を実施しています(※「基礎教育期間」)。基礎教育期間の終了後は、全国の各支店に異動。それまでに修得した基礎知識を活かすべく、まずは店内で事務処理業務を経験することになります。
■入庫2年目
入庫2年目は、お客様を担当する営業業務を担っていくことになりますが、それまでに修得した業務基礎知識を土台にして、計画的なOJTの中で顧客対応力等融資業務の中核知識・スキルを総合的に身に付けていくことになります。なお、2年目職員のOJTを補完するものとしてチューター(指導担当者)制度を設けています。教育責任者の融資課長とともに中堅クラスの先輩が育成支援にあたる仕組みです。

新入職員の研修体験

日本公庫中小企業事業の職員として社会人をスタートした先輩たちは、入庫1年目の「基礎教育期間」を、どんな思いで過ごしたのでしょう?

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集合研修で社会人モードへ切り替え!
入庫式を終えると約1ヵ月にわたって合宿形式の集合研修が始まります。学生気分から社会人モードへ意識を切り替え、公庫の仕事内容・意義、社会人として必要とされるマナー、実務の基礎や必要となる知識について講義・演習に取り組みました。

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全国の支店に分かれて基礎知識を学ぶ!
集合研修を終えると、同期十数人単位で支店での研修が始まります。教育担当は、実務の指導だけでなく、個々の悩みや要望も丁寧に聞いてくれるなど、新人が腰を据えてじっくりと学べる環境を作ってくれました(一人ひとりの進捗状況を見るのはとても大変だったのではないかと思います)。教育担当 自身の地方転勤の際のエピソードなど、豊富な知識や経験をもとに様々な話を聞くことができ、とても勉強になりました。

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政策金融機関ならではの研修内容!
研修内容には、政府系金融機関職員として必要となる知識と金融機関職員として必要となる知識の両方が盛り込まれています。前者には「特別貸付制度」に関する研修、後者には決算書の見方、財務分析等の研修があります。分野は多岐にわたり、内容も深いものですが、網羅的・集中的に学ぶことで、実践で使える、活きた知識・スキルとして定着しています。

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受身の姿勢では損をする!
研修中には、実際の業務のお手伝いや、工場見学、先輩職員に同行しての企業訪問など仕事の現場に触れる機会が多々あります。ここで学んだことが、研修後現場に出たときの自分の肥やしになります。与えられたことをこなすだけの受身の立場にならず、積極的に取り組む姿勢が大切です。

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“企業を診る目”を鍛えています!
企業の実態にせまるには、財務諸表の数値といった定量面とその背後にある業種、生産形態、取引先との関係といった定性面を結びつけることが重要です。研修では両面からの分折手法を時間をかけて学びます。ただし、多種多様な中小企業を理解するのは非常に難しく、営業現場に出た現在も課題の一つ。改めて“企業を診る目”を養うことの重要性を感じています。

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企業訪問で感動した思い出!
最も印象に残っているのは、研修の一環として融資課の先輩とともに取引先の企業を訪問した時のことです。行く先々で数多くの経営者の方が、「以前会社が危機に陥ったとき、公庫の支援により、なんとか乗り切ることができました。今の我が社があるのも、公庫のおかげです」と仰ってくださいました。公庫がこれまで中小企業金融の分野において果たしてきた役割の大きさを実感すると同時に、将来お客様から感謝していただけるような仕事をしなくては、と決意を新たにしました。

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支店そのものが学びの場!
研修では、財務分析・担保査定・融資課での実習等を通して業務スキルを学んだだけでなく、昼食会を兼ねた支店長による講演会や、教育担当はじめ支店の方々との交流を通じて社会人としてのマナーや心構え等、多岐にわたる知識を吸収することができました。

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同期の仲間と今後も切磋琢磨!
最初こそ遠慮し合っていましたが、研修期間を経るうちに互いの個性や強みなどを理解し合えるようになり、研修が終わる頃は別れるのが寂しくなるほど絆が深まりました。今後ずっと切磋琢磨を繰り返していきたいと思える仲間です。

マーケットに出る

はじめて融資業務の最前線に立った新入職員たちの期待と戸惑い、成功と失敗、達成感などを紹介します。

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はじめての営業!
はじめて一人で営業に出た時には、どんなふうに会話を進めていこうかと緊張や戸惑いがありましたが、経営者から「若いのに頑張っているね」と激励の言葉をいただいたときには、大変モチベーションが上がりました。同時に、その期待に応えられるような仕事をしていきたいと身の引き締まる思いもしました。

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最低限の訪問準備!
お客様に業界の事情や慣習を全く知らないまま質問をしてしまい不機嫌にさせてしまったことがありました。その後資料を読んで勉強し、再び訪問したときはお客様の話している内容を真に理解することができました。分からない点はお客様に教えを請う姿勢も大切ですが、それ以前に自分自身で、できるところまでは事前に調べておくべきであると痛感しました。

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悔しい思い出!
現場に出てからは、研修で学んだ理論を実践のスキルとして応用することの難しさに気づかされる毎日です。融資担当者としてお客様にお会いして、お客様のニーズを適格に捉えるには様々な知識を修得する必要があることを痛感しました。力不足から、お客様の意図したことを理解できず悔しい思いをしたことは何度もあります。

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お客様の力になりたい!
「食文化を守る」という強い意識をもって事業を行っているお客様と接し、モノを作り、売るという実直な商売が、リーマンショック以降の景気低迷による影響で危機に晒されており、公庫職員として、少しでも力になりたいという思いを強くしました。

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納期管理に苦戦!
1年目の夏頃から実際の業務の手伝いをさせてもらいましたが、当初は依頼された作業に対する納期管理に苦戦しました。複数の作業が並行する中でスケジュールを管理していくのは言葉では簡単ですが、実際やってみると非常に難しい。実際に、何度か納期に間に合わず、先輩職員から叱られもしましたが、「スピード(納期)の重要性」を身をもって学ぶことができました。今でも仕事を行ううえでの心構えになっています。

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融資担当者の責任とやりがい。
「百年に一度」といわれる不況のさなかに研修を終えて融資の最前線に立ち、未曾有の経済危機に苦しむ中小企業のお客様と向き合うことになりました。相談内容も「来月までに融資を受けられなければ資金ショートする」といった切迫したものもあります。そのような厳しい状況におかれたお客様に融資を実現し、感謝の言葉をいただいたときの喜びは何事にも代えがたいものがあります。今、日本は深刻な経済情勢の下にあり、公庫に寄せられる期待が増しています。このような時期に融資担当者として中小企業支援に携わることができる責任とやりがいを日々感じています。

さまざまな連携

先輩、上司、他部門の職員との連携、そしてお客様にも鍛えられながら、若手職員たちは成長していきます。

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よい聞き手になること!
入庫当初は、お客様との面談がもっとも緊張する時間でした。何か話さなければと気負すぎて失敗してしまうこともありました。先輩に相談すると「無理して話すのではなく、よく話を聴くことが一番大事だ」と助言をもらいました。まずはじっくり話を聴き、経営者が何に悩んでいるのかをよく知ること、それが信頼関係の第一歩である。この助言以降、気負いなく、落ち着いて話が聴けるようになると、相手が求めていることも察知でき、的確な情報提供や制度紹介につながってお客様にも大変喜んでもらえます。まだまだそのような機会は少ないので、頑張って達成感を感じられる瞬間を増やしていきたいですね。

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事業部連携に日本公庫の可能性を感じた
食品関係の卸売業を営むお客様に訪問した際のこと。社長は「地産地消」(地域生産地域消費)に興味があり、県内の青果や乳製品を取り扱っている業者を探しているとのこと。私自身、農業や酪農の分野には疎く、提供できる情報が思い当たらない。そんな中で、富山支店農林水産事業の職員に相談してみることにしました。農林事業から、県内の農業事情について教えてもらうことに加え、青果だとこういう農家の方がおられるといった具体的な情報も得ることができました。このような生の情報をお客様に伝えると非常に喜んでもらえました。自分の知らない分野を他の事業部との連携で補完し、自分の幅を広げることができる。そんな可能性を感じた出来事でした。

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お客様の宿題を解く
支店には、資金面(いわゆる融資)に係るご相談以外にも、日々の事業運営に関して情報提供面を求めて来庫さられるお客様がたくさんいらっしゃいます。改善計画の策定等に関するご相談が大半ではありますが、中には、福利厚生導入に係るアドバイスの相談や、新卒採用を増やすための具体的な取り組み事例、最近では新型インフルエンザ防止の対応策まで・・・。一切知識にないことばかりで日々勉強ですが、自分の器量を広げるための宿題をいただいているのだと考え、一所懸命関連書籍や文献等を調べ上げ、回答させていただいています。

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お客様が私の先生
日本公庫の仕事の大きな魅力の一つは、社会人2年目から経営者と1対1で向かい合える点にあります。長年経営に携わる中で、幾多の事業環境の変化をくぐり抜けてきた経営者の方々のお話には迫力があり、接するたびに様々なことを学ばせていただいています。また、お取引先の中には、若い人材を育てるという姿勢で接してくださる経営者が多いと感じます。私の担当させていただいている企業の経営者の中にも、お会いする度に自作のレジュメを作って様々な経営手法などについて解説してくださる方がいらっしゃいます。社会に出て間もないうちから人生経験・事業経験の豊富な経営者の方々と接することは、公庫でしか味わえないかけがえのない経験です。

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自分の言葉で説明できるように!
私の上司は、幅広い知識をもとに、各業種や工場の特徴等、若手職員に特に不足しがちな知識を重点的に補ってくれます。初めは上司と同席し、実際のお客様との対話の中で営業のスキルを身につけていきます。徐々に1人で任せてもらう仕事も多くなってきており、主体的に考えて働く姿勢を促していただいていると感じます。また、「その企業の強みは何か?」「製品にどういった特徴があるか?」など、自分自身の言葉でしっかり説明できるように、と日頃から言われています。自分なりの考え方をぶつけながら、様々なアドバイスを受け、日々幅広い知識を吸収させていただいています。

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上司の指摘を糧にスキルアップ!
数字の変化に鈍感な私でしたが、上司の指摘を受けて決算書・財務諸表を注意深く見るようになり、少しずつ数字の変化に気づくようになりました。そのうち、お客から決算書等を受け取って中身を見る中で、疑問点が浮かんで、どんどんと質問ができるようになり、それだけでこの一年間の会社の活動・変化がよく理解できるようになりました。